(いそがい・はじめ)の杉並ファクトチェック

ちょっとした疑問を「調べてみた」「やってみた」系の自問自答ブログです。力量の関係で杉並区中心とします。杉並区議会議員選挙落選。

杉並・天沼ゆかりの作家・画家たち――荻窪の記憶Ⅱ 天沼100年の歴史から

f:id:isogai_1:20190317183333j:plain

 散歩の途中、荻窪地域区民センターでパネル展示のあった「荻窪の記憶Ⅱ 天沼100年の歴史」を見ました。5月6日まで。天沼荻窪・阿佐ヶ谷の北側の地域です。

 その天沼ゆかりの人物として、私の馴染みのある人達が紹介されていたのでメモを取りました。小山初代と同居時代の太宰治については有名ですが、画家の津田青楓、鈴木信太郎棟方志功がゆかりの人物とは知りませんでした。

f:id:isogai_1:20190317183350j:plain

 上画像は筆者が所有している鈴木信太郎装幀本です。西荻窪こけし屋の包装紙も鈴木信太郎デザインだそうです。


文筆家

石森延男(1897~1987)Wikipedia
井伏鱒二(1989~1993)1927~天沼住まい Wikipedia
伊馬春部(1908~1984)1933~1941まで天沼住まい Wikipedia
柏原兵三(1933~1972)1939年に渋谷区へ転居 Wikipedia
河盛好蔵(1902~2003)1940~天沼住まい Wikipedia
神戸雄一(1092~1954)1930~1933まで教会通り 宮崎の百人
上林暁(1902~1980)1933~天沼住まい Wikipedia
木山捷平(1904~1968)1952年に5ヶ月ほど都営天沼アパート Wikipedia
徳川夢声(1894~1971)1927~天沼住まい Wikipedia
鳴海要吉(1883~1959)1949~天沼住まい 青森県近代文学館
藤原審爾(1921~1984)1962~天沼住まい Wikipedia
太宰治(1909~1948)1933~1938に天沼周辺の5ヶ所を転々と Wikipedia 青空文庫
三好達治(1900~1964)1929年、ジャンヌ・滋野方に止宿 Wikipedia 青空文庫
安成二郎(1986~1974)1945~天沼住まい  Wikipedia
向田邦子(1929~1981)1962~1964まで天沼住まい  Wikipedia 
横光利一(1898~1947)1927~1928阿佐ヶ谷住まい  Wikipedia 青空文庫

 

神戸雄一と鳴海要吉が著作権切れです。青空文庫入りが待たれます。阿佐ヶ谷文士については「井伏鱒二と荻窪風土記と阿佐ヶ谷文士」というサイトが詳しいです。


画家

石山太柏(1893~1961)1918~阿佐ヶ谷住まい Google画像検索 
川崎小虎(1886~1977)1926~阿佐ヶ谷住まい Google画像検索
鈴木信太郎(1895~1989)1930~天沼住まい Google画像検索
橋本明治(1904~1991)1954~天沼住まい Google画像検索
津田青楓(1880~1978)1930~1945まで天沼住まい Google画像検索
前田寛治(1896~1930)1928~天沼住まい Google画像検索
棟方志功(1903~1975)1951年から天沼住まい Google画像検索 


 なお、荻窪地域区民センター協議会では、創立40周年を記念して『荻窪の記憶』を刊行、3月18日以降、同センター協議会事務局で無料配布するとのこと(郵送取扱無し)。内容は、「荻窪の記憶~大田黒公園周辺100年の歴史」と今回の「荻窪の記憶Ⅱ 天沼100年の歴史」の展示に加筆収録した冊子です。

f:id:isogai_1:20190317184912j:plain

 荻窪地域区民センターの下には、川南遺跡という先土器時代の埋蔵遺跡がありました。