(いそがい・はじめ)の杉並ファクトチェック

ちょっとした疑問を「調べてみた」「やってみた」系の自問自答ブログです。力量の関係で杉並区中心とします。杉並区議会議員選挙落選。

病気と覚悟――友だちへ

 

 朝っぱらから申し訳ないのですが、筆者が持っている病気に関するエントリーです。久しぶりに会った友だちに説明したことをざっと書きます。

 

 55歳になったばかりの2014年12月のことです。

 毎年受けている健保人間ドックで膵臓付近に怪しいものがあると指摘されました。すぐにかかりつけの医院に行き、総合病院を紹介してもらいなさいとのこと。

 その日の午後、大慌てでいつもお世話になっている医院へ行きました。紹介状を書いてもらい、翌週、総合病院で診察をしてもらいました。

 エコー、CT、血液検査を中心に診てもらい、さいわいなことに膵臓には問題ありませんでしたが、膵臓の裏側にある腸間膜が怪しい、腹腔鏡手術で組織を取り、生検をしてみないことには正確な診断はできません。

 なんだか疲れやすくなってきたな、とは思っていましたが、年齢のせいだけではなかったようです。

 腹腔鏡手術による生検、PET骨髄液検査を行った結果、非ホジキン型リンパ腫(濾胞性)のステージ4と確定するとともに、余命宣告、正確には5年生存率を伝えられました。

 5年生存率55%は死亡率45%。楽観的にはなれませんでした。

 

悪性リンパ腫の診断後

 この段階で抗がん剤を使うか、ギリギリのタイミングまで経過観察をするか、医師の判断となります。抗がん剤は副作用が大きく、心臓に負担があるので一度しか使えず、私のタイプは原発部分の場所が複雑ということもあり、ギリギリまで無治療経過観察の方が生存率が高いと、担当医は判断しました。

 治療優先ではなく、生存優先。「闘う」ではなく「共存」。ここがポイントかもしれません。

 診断書とデータをもって、複数の病院にセカンドオピニオンを聞きに行きましたが、私の担当医はこの分野の権威であるらしく、どこの病院もA先生の診断なら信用できる、と言われました。

 2015年当時はリンパ腫に関する情報はネットにはあまり載っていませんでした。犬猫のことばかりでヒトは「オーシャンブリッジ高山のブログ」くらいでしょうか。今ではTwitterで仲間がすぐに見つかります。(これ、ちょっと不思議です。芸能人のがん告白が増えたためでしょうか?)

 定期的にCTを取ると、リンパ腫が太ったり痩せたりします。ハラハラしますね。患者グループのミーティングに行ったりもしたのですが、すぐに抗がん剤治療を受けたり、摘出手術を受けた方の心労とは微妙に異なるようです。

 

待ち伏せていた胃がん

 話は変わりますが、筆者はもともと胃が強くなく、20代の頃から毎年のように「胃潰瘍の痕」が見つかっていました。いつのまにか治癒していたのですが、2018年1月末に胃カメラを飲んだ時はタイミングがバッチリ。そのまま救急車でいつもの総合病院に運ばれ、即、レーザーで患部を焼く処置を施してもらい、10日間の入院となりました。

 健常者であった頃よりも、自分の生死を考える機会が多いので、心労がきっかけでしょう。

 今回は、悪性リンパ腫を持っているせいか、ガンができやすい体質が疑われ、それから内視鏡胃カメラ)手術で毎月生検です。

 6回目になってやっと怪しい組織が発見され、5月に「定型手術」を行いました。ガンはほんの数ミリでしたが、胃は7割近く取るんですね。「定型」というくらい「よくある手術」のようです。

 こちらは進行がん、転移していないのでステージはIBでした。伏兵です。

 

 筆者の現在の病歴は以上です。いくらなんでも「人生100年」はないでしょう。3年~10年かも。そんな覚悟で、毎日を楽しく過ごしております。